蒙古ひだと加齢の関係

西洋人も羨ましがる蒙古ひだ

ぱっちり二重で彫りの深い西洋人顔は、日本人女性にとって憧れの的。目を大きくしたいという理由から、蒙古ひだを疎ましく思う方もいるかもしれません。でも実は、この蒙古ひだ、西洋の人たちにとってとても羨ましい存在なのです。

「西洋人の女性は、老けるのが早い」「日本人は見た目が若い」と言われるのを聞いたことがあるという方もいるかもしれません。

そもそも蒙古ひだは、モンゴロイド系の人種に多く見られるパーツで、目頭のピンク色の部分を隠してくれています。もともとは、寒さから目を守るためにできたと言われる蒙古ひだ。目の周りの皮膚を引っ張ってくれているため、目元のたるみやクマ、シワなどをできにくくしてくれています。

また、目の形も、蒙古ひだがあることで横長というよりは丸みを置いたアーモンドのような形に見せてくれます。蒙古ひだがない西洋の人たちにとって、見た目を若くキープしてくれる蒙古ひだはとても羨ましい存在です。

蒙古ひだはいつまでもあるわけではない!?

実はこの蒙古ひだ、30歳くらいから薄くなり始め、70歳前後になるとほとんどの方がなくなるといわれています。

せっかくクマやシワなどをできにくくしてくれる蒙古ひだ。加齢でなくなってしまうなんてなんだかもったいないと感じる方もいるかもしれません。

また、二重手術を作るために、目頭を覆う蒙古ひだを切除する目頭切開法で、意図的に蒙古ひだをとってしまうことも。二重手術をすると老けやすくなると言われるのは、この蒙古ひだを切除して二重を作ったり目を大きくしたりすることが要因なのかもしれません。

蒙古ひだ形成術で加齢をカバー

では、蒙古ひだが加齢で薄くなった場合や、二重の整形手術後にまた蒙古ひだを作りたいと思ったときにはどうしたらいいのでしょうか？

一つの方法として挙げられるのが蒙古ひだ形成術を行う方法です。

蒙古ひだ形成は、目が顔の中央に寄り過ぎてきつい印象の顔の場合にも目元を優しく見せる施術方法として用いられることがあります。

目と目の間の距離や、目の形などを理想的なバランスに整えるために用いられる蒙古ひだ形成術は、目頭切開後にバランスが崩れてしまった目を修正する場合にも多く用いられています。

形成術には、「逆Z法」と呼ばれる、目頭側の皮膚を切開して涙丘を覆い被せる様にする施術の他にも、目頭部分をV字型に切開して縫縮する「V-Y法」、下まぶたの皮膚から蒙古ひだを作る「下瞼皮弁法」などが挙げられます。